1999年8月28日掲載
Roland Kirk        Here comes the whistleman
Atlantic原盤    1966年録音

 カークがアトランティックに残した録音ですが、ピアノがジャッキー・バイアードのと、ロニー・スミスのがあります。二つのセッションの未発表曲を集めた作品かなと思ったのですが、HPで調べたところ、 同一の日の録音です。ジャケットにその辺の詳細が記されていないのですが、“recorded live”とは 表記されています。ピアニストによってカークの演奏に違いがあるのかが、この作品への興味の一つでしょう。ちなみにこの作品、今回引っ張り出すまで、持っていることを忘れていました。

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 100人に満たない拍手の音と、コント ロール・ルームとのやり取りが聞こえることから、スタジオ・ライブなのでしょう。裏ジャケに、Radio Station WLIB と小さく書かれていることから、ラジオ放送用の録音だったのかもしれませんね。さて内容ですが、全体的に押さえた演奏ですね。盛り上げどころがなく、メリハリがついていません。その中で、スロー・バラッドでテナー1本で吹いている“I wished on the moon”や、ミディアム・テ ンポのマンゼロ1本で吹いている“Aluminum baby”が、ホッとした気分になれる演奏です。両曲とも、バイアードのピアノが好サポートしており、1杯飲みながら気軽に聴くのが似合う作品になっていますよ。