スイスのソロ・ ライブの続編ですが、5曲中3曲がNYでのスタジオでのソロ録音です。何故ライブだけにしなかったかは不明ですが、スタジオとライブとでの違いがあるかがポイントの一つでしょう。
ライブというのは、演奏によっての客の反応で更に演奏が盛り上がる場面が多々ありますね。ソロということになれば、その現象は加速されることでしょう。 ここでも口笛を吹き鳴らし、拍手だけでなく踏み鳴らす足の音で会場中が盛り上がっている中でのマレイは、ほとんど即興で作った曲を熱く演奏しています。一方のスタジオ収録の方は、しっかりと堅実に演奏 しようとしているのか、小さなスケールの演奏で終っています。ロリンズのソロ盤もライブだったことを 考えると、サックスのソロ演奏作品はライブに限ると言えるのかな。