トランペット・ヴォイス、ヴェルヴェット・ヴォイス、ホームシック・ボイスなどと、この女性歌手ジョー・スタッフォードは呼ばれているそうです。彼女は1940年代から1960年代に数多くの作品を発表したポピュラー歌手で、ジャズの作品も数多く残していました。“ジョー・プラス・ジャズ”とこれが、ジャズ作品では人気が高いヤツです。夫君のポール・ウェストン率いるオーケストラと吹き込んだものですが、ジャケットに彼女が写っていないのが、残念ですね。
ヴェルヴェット・ヴォイスという表現は、よーく分かりますね。“煙が目にしみる”や“イン・ザ・スティル・オブ・ザ・ナイト”を聴いていると、彼女の声に包み込まれていく気分になりますからね。ホームシック・ボイスという表現はですね、第2次世界大戦中に彼女が米軍兵士のアイドルになり、彼女の歌声から兵士達が故郷の家族のことを思い出させたことから名づけられた愛称なのですって。そりゃこの暖かい歌声を聴けば、家心がついちゃいますよ。 分からないのがトランペット・ヴォイス。そんな高い声ではないのにね。どなたかこの愛称の由来をご存知の方は教えて下さい。話それましたが、ゆったりしたい夜に似合う作品です。