テナーのクリフ・ジョーダンは、ソニー・スティットやマックス・ローチのバンドに短期間参加した後、この録音当時はホレス・シルバーのバンドに加わってました。彼にとって2作目のリーダー・アルバムになりますが、シルバーのバンドからペットのアート・ ファーマーとドラムのルイ・ヘイズが参加しており、またピアノはブルー・ノートのハウス・ピアニストのソニー・クラークが参加しています。A面が彼のオリジナル、B面が パーカーやエリントンなどの有名曲を揃えていますよ。
ソニー・クラークのソニーズ・クリブ、 ジョニー・グリフィンのコングリゲーション、リー・モーガンのキャンディ、ルー・ドナルドソンのルー・テイクス・オフ。この4枚のアルバムは、クリフ・クラフトの録音の1ヶ月前後に吹き込まれたブルー・ノートのアルバムです。どれも名盤・好盤で、しかもどれもピアノがソニー・クラークです。ブルー・ノートが、ハード・バップが全盛期 だったと言えるのでしょうね。このアルバムも絶好調のクラークをファーマーのペットが良く歌い、タッカーのベースが力強く聞かれます。もちろんジョーダンのテナーは、どの曲でも聴き応えあるものになっていますよ。このテナーの音、コルトレーンの影響と、モ ブレーの雰囲気が感じられますね。