1999年5月13日掲載
Jo jones plus two   
Vanguard原盤     1959年録音

 ドラムのジョー・ジョーンズは1920年代から活躍し、ベイシー楽団やJATPでの活躍でその名を知られています。このアルバムは、ピアノにレイ・ブライアント、ベースにトミー・ブライアントが参加しており、レイ・ブライアント・トリオのアルバムと考える人も、僕を含めて多いことでしょう。ジョーとレイはこの録音までに何度か競演しており、この年にも everest へ同じメンバーで、ジョーがリーダーとしての録音があります。レイにとっては、prestige や signature にピアノトリオで素晴らしい録音をした後の演奏になります。ジョーがどのようなドラミングで、レイのピアノをバックしているか楽しみです。

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 ブラシでのシンバルとスネアの演奏だけで、ジョーが素晴らしいバッキングをしています。スローにしてもアップにしても、リズムをしっかりキープしていて、ジョーを中心に聞いていても実に楽しくて、あっという間に聞き終ります。ジョーがフューチャーされているのは“オールド・マン・リバー”だけなのですが、バッキングでこれだけ聞かせるのは流石ですね。レイのピアノはジョーのバッキングに乗って、快適な演奏を披露しています。彼は同じ曲を何度もレコーディングしているので、他のアルバムと聞き比べるのも、ジョーのドラムの凄さが分かって、面白いでしょうね。