1940年代から活躍しているトランペットのデイブ・バーンズの、テナーにビリー・ミッチャル、バイブにハッチャーソン、トロンボーンにアル・グレイを迎えてのセクステットでの録音です。彼の演奏はアート・テイラーの“AT'Sデライト”と、ジョニー・グリフィンの“スタジオ・ジャズ・パーティ”位しか印象に無いため、リーダーアルバムではどんな演奏をしているか楽しみです。

強いて言えば“マイ・ロマンス”での歌心溢れるミュート・トランペットが印象に残るだけです。それ以外では何か漠然と吹いている印象を受けました。アルバム構成に問題がありますね。5分も演れば充分な“ナウ・エイント・イット”を11分も演奏しダラダラしたものにしてしまってます。“リッチーズ・ジレンマ”では、ラテン調の曲でメンバー各自のソロを楽しみたいところなのに2分半だけの演奏で、しかもフェイドアウトしています。バーンズ自身もこの人ならではというスタイルが聞けなく、もう一度聞く気がおきないアルバムですよ。