1999年4月15日掲載
Leo Parker      let me tell you 'bout it
Blue Note原盤     1961年9月録音

 このアルバムは9年前に買って1度聞いて、そのままケースの奥に埋もれていました。バリトンサックスのレオ・パーカーは、1944年にビリー・エクス タインのバンドを皮切りに幾つかのバンドで活躍しましたが、1948年に病気のため引退同然でした。1960年に突然復活しこのアルバムを吹き込んだのですが、他のメン バー5人は全く知らず、人名辞典にも掲載されていません。ひょっとしたらR&B系の演奏だから、1回しか聞かなかったのかな。その辺を今夜確認します。

19990415

 “R&B系だから1回しか聞かなかった”と書きましたが、これはR&Bを僕が嫌っているということではありません。逆に僕は大好きですよ。ロックから音楽を聞き始めた僕は、ローリング・ストーンズが大のお気に入りで、今もって聞いています。彼らの音楽は1950年代のR&Bに根ざしており、僕はマディ・ウォータースを筆頭にした彼らが尊敬しているミュージュシャンのアルバムを良く聞いていました。 昨日の書き込みで言いたかったのは、ジャズが他の音楽に擦り寄ってったものに、良いモノが少ないと言うことです。フュージョンがその良い例ですね。1970年代を席巻した フュージョンは今や、中古屋で買取拒否になっています。時代を超えて訴えられる魅力が無いからでしょうね。

 でこのアルバム、メンバーの経歴が分からないですが、R&B 系のミュージュシャンではないかと感じます。レオ・パーカーはそんな彼らと、真剣にジャズを演奏しています。とこどころにR&Bを感じますが、楽しい演奏に終始しています。しっかりとジャズになっているところが素晴らしいですね。ブルー・ノートはこの吹き込みに満足したとみえて彼にもう1枚吹き込ませてますが、残念なことに彼は、1962年に亡くなりました。