1999年3月8日掲載
George Benson      the new boss guitar
Prestige原盤         1964年5月録音

 1970年代にはワーナーからポップ路線のアルバムが大ヒットしスターになったジョージ・ベンソ ンが、ジャック・マクダフのソウルジャズのグループに在籍していた時代に吹き込んだアルバムです。ここでも、ピアノとオルガンのジャック・マクダフのカルテットとの演奏になってます。やはりソウルフルな演奏なのか、若き日はどんな感じだったのか、彼のオリジナル曲はどんなものか、その辺を明日書きたいと思います。

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 良かったのはベンソンのオリジナルではないスタンダード2曲でした。“ウィル・ユー・スティル・ビ・マイン”は軽快なミデ ィアムテンポで演奏され、テナーのレッド・ホロウェイ、オルガンのマクダフがベンソンのギターと気持ちの良い演奏をしています。もう1曲“イージー・リヴィング”はスローなのですが、落ち着いた素敵な演奏をしています。全体を通して言えることですが、特にこの曲 では、彼のギターにウェス・モンゴメリーの影響を強く感じました。またこの曲ではマクダフはピアノを弾いてますが、出来ればオルガンで全体を包み込むような演奏をして欲しかったです。この他の5曲はベンソンのオリジナルですが、記憶に残るのは“ジャスト・アナザー・サンデイ”ですね。覚えやすいメロディですよ。気になるのはマクダフはクレディット上では全曲参加なのですが、最初の2曲では聞こえないような気がします。彼は全体を通して、おとなしいですね。