過少評価されているトランペッターの代表格ジョー・ゴードンの初リーダー作です。テナーにチャーリー・ラウズ、ピアノにジュニア・マンス、太鼓にアート・ブレーキーを迎えた本作品を、今夜は楽しみます。
若さの勢いの作品ですね。ジョー・ゴードンもピアノのマンスもこの録音時では20代半ばですもんね。ゴードンのこの後のレコー ディングはドナルド・バードとペット2本でのトランジションへの吹き込みしか知りませんが、ここでは活きの良い演奏をしています。まだハードバップが根付いていない感じがしますが、なかなかのものですよ。マンスはこの後キャノンボール・アダレイのコンボで頭角を現していくのですが、ここでは少し落ち着きが無いけど勢いの良い演奏ですよ。これを支えているのが、ラウズのテナーとブレイキーの太鼓ですね。さて何故この後ゴードンが録音の機会に恵まれなかったかなのですが、エマーシーレーベルにはこの時クリフォード・ブラウンという若き大スターがいたため、割を食ってしまったのですかね。