1999年3月15日掲載
Sonny Clark Trio
Time原盤       1960年3月録音

 ブルー・ノートで数々の録音に参加しリーダーアルバムも残しているピアニストのソニー・ク ラークが、ブルー・ノートを離れて録音したピアノトリオのアルバムで、彼の代表作だと僕は思っています。ドラムにマックス・ローチ、ベースにジョージ・デュビビエを伴って吹き込まれた、日本で絶大な人気を誇る彼の傑作を楽しみたいと思います。

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 ソニー・クラークが求める姿は、ファンキーなスイング感溢れる演奏だったのだろうな。ブルー・ノートがリラックスした演奏なら、ここでは緊張感溢れる中でのスイング感を重視した演奏になってます。全8曲とも彼のオリジナルなのですが、相当気合が入っているようで、考え抜いた演奏構 成になっています。特に“ニカ”ではピアノとベースのテーマの後に短いベースソロになり、ソニクラのピアノソロに続くのですが、これが見事なこの曲の導入部になっていて、その後の演奏を集中して聴く気にさせます。また唯一のスローナンバーの“マイ・コンセプション”ではピアノのソロなんですが、美しいバラード曲でありながら綺麗な演奏だけではなく、アクセントを意識した演奏になっており、これまたスイングしていますよ。たった一日でこれだけの緊張感溢れる演奏を残した彼は、この録音に賭けていたのでしょうね。