1940年代にアール・ハインズ楽団への参加以降、主にサイドマンとして活躍してきたトロン ボーン奏者ベニー・グリーンのプレスティジへの吹込みです。テナーのチャーリー・ラウズ等を迎えてのクィンテットでの演奏ですが、曲によってはコンガやコーラスが入ります。彼としてはリーダーレコーディングは滅多に無いチャンス、ゴキゲンなハードバップを楽しみます。

やはり注目曲は"body and soul"かな。グリーンが切ないテーマをトロンボーンで歌い上げるテーマが終ると、一気にテンポを上げコンガが 入りマンボ調になり、全員乗りまくる演奏を繰り広げます。エンディングはまたスローに。何人もの人が取り上げている名曲ですが、こんなアレンジは聞いたことが無く、それでいて違和感の無い素晴らしい出来になってます。また彼のオリジナル曲の"groovin' the blues"もこのアルバ ムの聞き所ですね。まさにタイトル通りのグルーヴィーなセッションです。グリーンとラウズの掛け合いが見事に決まってます。しかし何故テイク1,2と同曲を収録したのかは、理解出来ませんがね。