1999年12月3日掲載
Arnett Cobb       More Party Time
Prestige原盤       1960年12月録音

 前作の パーティ・タイムは売れたらしいですね、ここに続編が吹き込まれました。編成は前作と同様にピ アノ入りクァルテットに、コンガが入るというものです。前作のレイ・ブライアントに替わり、こ の作品で選ばれたピアニストは、トミー・フラナガンです。サム・ジョーンズ(b)、アート・テイラーらと共に、前作以上のリズム・セクションの活躍を期待します。1曲だけ、ピアノがボビー・ ティモンズになっています。

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 コブとトミ・フラの相性が良いですね。“lover come back to me”は、スロー・テンポで演奏されているブルース・ナンバーなのですが、コンガが快適な響きを聴かせる中で、シカゴ・テナーの権化と言われる貫禄を、コブは聴かせています。 徐々にピアノが絡んでいき、気がつけば快調なトミ・フラのソロが耳に出来ます。ティモンズ入りの1曲は、ティモンズらしさがあまり出ていませんね。この同一セッションで、“movin' right along”という作品があります。こちらはティモンズの参加曲がメインなので、いつかは入手して聴いてみたいです。