ハーブ・エリスは1940年代から活躍しているギタリストで、1950年代のオスカー・ピーターソンのトリオで名を馳せました。 デューク・ロビラードというギタリストの知識はないのですけど、風貌からすると50歳近い感じの方です。このセミ・アコを弾く二人のコ・リーダー作品で、アコー スティック・ギターが1本リズムを刻んでいて、ベースとドラムが入っているクィンテット編成の作品です。ゆったりした気分になれるギター作品を聴きたくて、購入 しました。
本当に心地よいギター作品です。さほど大きな期待は持っていなかったのですが、 メッケモノですよ。柔らかい音のエリスと、どちらかと言えば硬めのロビラードのギターが、最高の会話を行なってます。やすらぎのあるエリントン作の“just squeeze me”、元気一杯の“avalon”、ブルージーな気分のロビラード作の“blue brew”、楽しさのホーキンス作の“stuffy”と、選曲も演奏も抜群の出来です。 全体に漂っている絶妙のスィング感がたまらなく、気分良くギターに酔いたい方に、お薦めの1枚ですよ。只一つの欠点は、ジャケットの印字ミス。Converstions、辞書を調べてしまいましたよ。