アメリカのRed Barron というレーベルはソニー系のレーベルです。で グループ名からお分かりのようにプロデューサーはボブ・シールです。ポートレイトでの “ミンズ・サンバ”というゴキゲンなアルバムを作ったことでは評価出きる取り合せなのですが、その後のゴタゴタを考えると少し心配になってしまいますね。ただクレジットを読むとあくまでDIW所属のマレイだと表示されていますから、今後ここに縛られることは ないでしょうけどね。ピアノは“ミンズ・サンバ”以来２年振りの共演になるジョン・ ヒックスとアンドリュー・シリル(d)というお馴染みのメンバーと、初競演とは意外な感じのするセシル・マクビー(b)が参加しています。曲は何度も演奏されてきた“body and soul” や“'round about midnight”などのスタンダードが収められたいます。グループ名が付けられてますが、これは契約の関係で実質的なリーダーはマレイだと判断して、ここではリーダー作として扱っています。
これだけのメンバーですか ら、しかも息の合った方々ですから、レコーディングが始まれば下手な演奏をする訳はないですよね。ＳＪが金盤にしている、すぐに人々の記憶から消え去るような盤なんて目じゃないセッションですよ。でもね、この位の演奏は、この人達なら当たり前のこと。ボブ・シー ルが準備を整えた環境の元で軽く演った、そんな感じの作品です。