1999年11月10日掲載
Pat Martino       El Hombre
Prestige原盤      1967年5月録音

 ここ何年か新譜売場で、ギタリストのパット・マルティーノの盤をよく見かけます。ドン・ パターソンやジャック・マクダフ等のオルガン奏者のバンドで活躍した後、1960年代後半の彼が20代前半の時代に、プレスティッジに6枚の作品を残しています。僕の彼に対するイメージは、この辺りのものです。

 この作品はプレスティッジでの初作でして、オル ガン、フルート、ドラムに加えてパーカッションが二人参加しています。まぁ、無名の方々ですけどね。7曲中5曲がマルティーノのオリジナルという本作品、初期の彼のスタイルが味わえるでしょう。

19991110

 ブルージーなアップ・テンポの曲を、ウエ スのような演奏でグイグイ引っ張っていく、この時期のマルティーノのスタイルはこんなものです。彼のオリジナルのタイトル曲、複雑なリズムの中で彼のギターが押したり引いたりで、聴かせますね。オルガンと共にこの曲ではフルートも熱演しているのですが、フルートが参加しているのは2曲だけ。全曲に参加していれば、違った雰囲気の作 品が生まれたのでしょうね。