1999年1月30日掲載
Eric Dolphy       last date
Fontana原盤        1964年6月録音

 僕の大好きな、アルトサックスの他にフルートやバリトンサックスを吹くドルフィーの、ラストアルバムです。耳たこのアルバムをこの週末、じっくり聞いていきます。

19990130

 ”When you hear music, after it's overit's gone in the air. You can never capture it again (今聴いてる音楽は、終ったら空気の中に消える。もう二度と聞くことは出来ない)と言う、このアルバム最後の彼の言葉が印象的です。オランダのラジオ局で現地のプロモーターが手配したピアノのミッシャ・メ ンゲルベルグらのピアノトリオで放送用に録音したこれが、現存するドルフィーのラスト録音です。この録音の3週間後にベルリンで帰らぬ人になってしまいました。初めてミッシャのピアノとの演奏なのですが、ドルフィーは彼と息が合ってますよ。1曲目のモンクのエピ ストロフィーは、大胆なイントロの入り方から徐々にピアノとドルフィーのバスクラが絡み合って行き、素晴らしい演奏になってます。