1999年1月31日掲載
Pat Moran            this is pat moran
Audio Fidelity原盤     1956年録音

 女性ピアニストのパット・モランについては、このピアノトリオ以外ははあまり知りません。このアルバムはベースのスコット・ラファロが入ってるいることと、ジャケットのセンスの良さで購入しました。聴き所はやはりベース、そしてどう彼女のピアノが反応していくかで すね。曲は”降っても晴れても”などの、お馴染みの曲が中心です。ドラムはジョニー・ホワイテッドです。見所は勿論ジャケットですよ。

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 何度聞いても結論は一つ、ベースで聴くべし。スコット・ラファロはビル・エバンスのピアノトリオアルバムで、彼とのインタープレイで有名な人ですが、ここではバッキングに徹してます。しかし、半端ではないですよ。強烈なリズムを、弦を掻き毟るように骨太な音で刻んでいます。これを聴いているだけで、実に気持ちが良い。これにつられてモランが力強くピアノを叩いてます、女性とは思えないほど強くね。しかし4曲だけ彼女のソロなのですが、ラファロのいない彼女はナンとも頼りなく弾いてますもんね。イエスタデイズでは、出だしは彼女のソロでのっぺりしてヤバイなと思ったら、ラファロのベースがグイグイ全体を引っ張って行き、熱気溢れる演奏に持って行ってます。白眉。