リーダーのロイ・へインズはドラマーとしてはモダンジャズ史上にその名が輝く人なのですが、リーダー作としては、これとウィ・スリーが有名な位のサイドマンで実力を発揮する人です。しかしウィ・スリーではフィニュアス・ニューボーンのピアノが、そして本作ではローランド・カークのテナーが注目されているため、生粋の名サイドマンなんでしょうね。やはり僕もカークで聴いています。メンツだけをみるとピアノのトミフラが多少合わないと思うのですが・・。
やはりカークで聞く1枚ですね。特に"fly me to the moon" 凡庸のテナー奏者は甘く切なく吹くのに必死だが、カークの場合は純粋に歌ってます、ホーンが。マーキュリーにウィ・フリー・キングスとドミノという傑作を吹き込んだ後の乗っている充実した演奏です。トミフラはでしゃばらず無難な演奏をしてますよ。リーダーのへインズはこの曲ではワルツ・タイムを刻 み、演奏を引き締まったものにしてます、さすが名サイドマンですね。歴史に残る名盤ではないかもしれないが、庶民に愛され続ける名盤ですね。