1999年1月18日掲載
Art Ensemble of Chicago
coming home jamaica
Atlantic原盤    1995年12月録音

 1960年代から今までジャズ界を、そして黒人音楽をリードしてきた彼らの最新作で去年発売されたものです。1970年代になるとフリー・ジャズというジャンルは、メロディーもなくリズムもないような形態で演奏するミュージュシャンが主流 を占めるようになりました。特にヨーロッパ、FMPレーベルがその代表格かな。僕は一時期その手のアルバムを買って聞いていたのですが、さっぱり理解できないままでした。何を表現したいか全く分からなかったのです。その点このアート・アンサンブル・オブ・シカゴはしっかりとした自分達の主張があり、僕を時には温かく、時には厳しく迎えてくれました。 この最新作、タイトルにジャマイカとあるのですが、いったいどんな演奏なのか、非常に楽しみです。

19990118

 1つの事に気づきました。トランペットが高らかに歌ってる、もちろんレスター・ボウイ、良いサックスだロスコー・ミッチェル、うぅん もう1本のホーンのジョセフ・ジャーマンが聞こえてこない。クレディットを見ると無いよ。ここのところメディアで彼らの話を聞いて無いけど、脱退したのか な、それとも・・・。本題に戻すけど、ジャマイカとタイトルに付けた意味は分からないけど、彼らにしては聞きやすく明るい曲が多いです。今回は彼らの陽気な面が出たようですね。その中で"mama wants you" はスローで悲しいメロディーが本当に良いですよ。全体を通してはベースのマラカイ・フェイヴァースが全体を引き締める演奏をしてますね。