著名なギター奏者であるアル・ディ・メオラの最初のリーダー作品を、今日は取り上げます。まずは本作品についてウィキペディアの記述を引用します。
チック・コリア率いるリターン・トゥ・フォーエヴァーでの成功から、ソロでの次なるステップとして今作品は重要な位置にあった。リターン・トゥ・フォーエヴァーのメンバー全員がレコーディングに参加。アンソニー・ジャクソン、ジャコ・パストリアス、スタンリー・クラークといった当時のジャズ/フュージョン界における3人のトップ・クラス・ベーシストが参加していることでも聴き応えある作品になっている。
フュージョンと呼ばれる分野に関しては門外漢であった私が、そこに興味持ち出したのはSNSを通じてのことで、3年ほど前からのことです。この有名ギター奏者の作品を遅まきながら聴いてみようとネット通販サイトを見ますと、紙ペラジャケCD5枚入箱が安値で売っており、購入した次第です。
LPレコードで言うところのA面1曲目の「The Wizard」、この出だしだけで当時のロック少年は少なからずの衝撃を受けたことでしょう。ギター少年ならばノックアウトされたことでしょう。
そんな出だしから聴きすすめ、彼ら独特の肌触りを楽しみながら、見え見えの仕掛けにも気持ちが乗っていき、楽しく過ごせた1枚です。ロック少年から、そしてギターを持っている少年から40年以上がとっくに経過したいま、メロディにリズムを取り込んでいく彼らのセンスを楽しめるようになりました。
話変わりますが、オランダに計1ヶ月の出張滞在をしていたことがあります。宿と仕事場の往復だけの中で、宿に戻れば酔って寝るだけの中で、夜10時近くでも昼間の明るさに閉口した記憶があります。しかしそれも毎日のこととなると、生活の一部になっていったのでした。白夜などとは言えないのですが、本作品のタイトルをみて、そしてタイトル曲を聴いて、15年前のことを何故か思い出しました。