1978年にMCA傘下のインパルス!から、「The Mastery of John Coltrane, Vol. 3」として、この「Jupiter Variation」は発売されました。
収録曲と録音日は次の通りです。
A面
Number One(1967年3月7日)
Peace on Earth(1966年2月2日)
B面
Jupiter(Variation)(1967年2月22日)
Leo(1967年2月22日)
1966年から1967年の貴重なスタジオ録音が並んでいます。
各曲については「今日のコルトレーン」をお読み下さい。
1966年2月2日はピアノがアリス・コルトレーンとなった新コルトレーン・バンドの初めてのスタジオ・セッションです。
1967年2月22日のスタジオ・セッションは、コルトレーンがラシッド・アリとの二人での演奏です。
1967年3月7日のは、発売されている音源の中では最後のスタジオ・セッションであり、ファラオは加わってなく、アリスとギャリソン、それにラシッドでのカルテットでの演奏です。
演奏構成と録音時期がバラバラであり、その意味ではアルバム構成としては統一感がありません。しかし、新しい表現方法に舵をとったコルトレーンの探究の様子を感じられる貴重な演奏です。
本作は1978年に発売された際に、コルトレーン・ファンから大歓迎を受けたことは、言うまでもありません。全ての演奏が、初登場だったからです。(今では本作収録の演奏は、各CDへの追加曲などで聴くことができます)