ディスクユニオン関内店中古CD半額セールで、325円で購入した作品です。
寝そべって、顎を気持ち持ち上げて、顔が右上で胸元が左下に映るポートレイトは、お色気系の定番ポーズです。音楽界でもジャケットの定番といえ、ロック界でもロキシー・ミュージックの最初のアルバムが、この手のジャケットでした。
キャシー・バーという女性歌手はRCAに吹き込んだ方なので、歌手としての実力はある方なのでしょう。国内盤CDで封入解説によれば、彼女の経歴は、「トルコ系の移民の娘としてニューヨークで生まれ、本名はマリリン・サルターナ・アボーラフィアという」程度しか分かっていないようです。
彼女のレコーディング歴は、本作の後に1964年にアヴァ・レーベルから「ドゥー・イット・アゲイン」という作品を発表しているだけとのことです。
つけぼくろと思うキャシー・バーの歌を、今日は聴いてみます。
3オクターブ半の声域がある方とのことで、それをうまく使ってしっかりした歌唱を披露しています。ただし聴く者を包み込むような甘さがないのが残念なところです。
最後に収録されているのはタイトル曲で、この作品の編曲を担当したジェリー・フィールディング作のものです。スローで始まりアップテンポに盛り上がっていくこの曲を聴いていると、キャシー・バーに低音の良さが加われば、その後の彼女の歌手生活も変わったかなと感じて、この作品を聴き終えました。