ディスクユニオン関内店中古CD半額セールで、300円ほどで購入した作品です。
イタリアのアルト・サックス奏者のクリスティアーノ・アルチェッリは、ネット上で情報をあまり得られませんでした。ディスクユニオンの本盤紹介ページによれば、1976年生まれの方とのことです。
よくみかける雰囲気のイラスト・ジャケですが、屋根に椅子、虹が出ているのに傘、意味深ぽさを出そうとしているジャケットです。
Simone Graziano(p), Stefano Senni(b), Bernardo Guerra(d)とのカルテットでの演奏を中心にし、ヴァイオリンの Massimiliano Canneto が曲により参加している作品です。
演奏技術の高さと、サックスとピアノの練り込まれた演奏、そしてクリスティアーノ・アルチェッリは室内楽やオペラにも通じているのだろうと感じる作品です。ベースとドラムの切れ味もよく、スリルを感じる場面も多く、飽きずに一枚を聴き通せます。
もう少し泥臭く迫る場面があればなどと思いながら、恐らくはイタリアにとどまらず欧州ジャズ界で企画モノで引っ張りだこであろうアルチェッリさんに出会えたことを喜んで、聴き終えました。