ベース奏者のアヴィシャイ・コーエンの本作品について、ディスクユニオンの本盤紹介ページより、引用します。
Masterworksフランスからの第1弾となる本作では、作詞作曲を手がけたオリジナル作品とカバー、伝承曲で構成されている。タイトルは、アヴィシャイ・コーエンがこの世に生まれた年に由来しているとのこと。
彼が生まれたのは1970年4月20日です。この1970年には、PLOで「黒い九月事件」が起きました。そんなこともこのアルバム名の由来なのかと思いました。
ブックレットを見れば全12曲に詩がついております。また裏ジャケのクレジットを見れば、アヴィシャイは、ベースよりも先に「vocals」と書かれています。
デジパックの内側には大きく「THIS IS A SONG OF HOPE」と書かれている本作品を、聴いてみます。
ロック・アルバムであり、メッセージを言葉で届ける作品、ジャズではないがアヴィシャイ・コーエンが目の前にいる作品です。
There comes a time when we should be together
United in our fight to make things better
Our word is here but will not be forever
Depending on our will to change the matter
これは1曲目の「SONG OF HOPE」のアヴィシャイによる詩ですが、この意味は彼が生まれた1970年も今も、イスラエルの人に重要なことなのでしょう。「意志」の重要性を問いかけているこの詩ですが、私の頭にも伝わってくるものがあります。
この作品に収録されている、ビートルズのリボルバーにある「FOR NO ONE」の歌詞の意味を考えながら本作品を聴き、ヴォーカル作品と言いながらもアヴィシャイの個性がしっかりと発揮されているなと思いながら、この「1970」を聴き終えました。