アモス・ホフマンのオード奏者としての力を発揮した2007年作品を以前に取り上げましたが、今日取り上げるのはエレクトリック・ギター奏者としてのアモス・ホフマンの作品を取り上げます。Avishai Cohen(b), Jorge Rossy(d), Duane Eubanks(tp) との演奏です。
アダムスやマレイが熱き新譜を連発していた時期に、残業続きだった私は、日付が変わろうとすることろに風呂上がりの一杯を楽しんでおりました。そしてジャズが流れる中でグラスを持ったまま、うとうとすることがありました。ジャケにあるホフマンは、まさにそんな瞬間なのでしょうか。
ここでの演奏は、ジャズの魅力をたっぷり味わえる内容です。彼のアイドルはグラント・グリーンだったのかな、などとも思う内容であり、ベースとドラムがしっかりを脇を固め、トランペットが良い味付けになっている演奏です。
心地よい気分になるギター演奏が、趣向を凝らしたホフマン作の9曲に流れていきます。真ん中にあるタイトルとなった曲では、運河沿いを自転車で走りながら、反射する光の変化に吸い込まれていくような世界に入り込む演奏で、暖かさの中に少しの危うさがある内容です。
あの時代の私の部屋にこの曲が流れていたら、少しのお酒も手伝って、素敵なウトウト気分に連れていってくれたことでしょう。