ミッシェル・ペトルチアーニの初リーダー作と思っていましたが、本作品は2枚目のリーダー作とのことです。この作品が日本に輸入された1981年後半は、まだ私がジャズを聴き始める前のことでした。従って当時の評判は知りませんが、おそらくはジャズの新譜を追っていた方々の間では評判になっていたのでしょう。
J.F.Jenny Clark(b), Aldo Romano(d) とのトリオで演奏されている本作品、ジャケにはまだ十八歳のペトルチアーニが写っています。
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純粋なピアノ・トリオ作品はこれが初となるため、ペトルチアーニの描いてきたモノが本作品に凝縮されています。この作品以降の彼の大活躍の出発点が、この作品にあると、改めて実感しました。
1981年後半にジャズ新譜取扱店に入荷したのは、LPレコードだけだったはずです。多くの方はB面に心動かされてかなと感じながら、十八歳のペトルチアーニはいい表情だなと思いました。