ネットでブラック・パールについてのページを見ましたら、それには「魔除、意志を高める、愛情運を高める」との効果があるそうです。
さてドナルド・バードが参加しての1958年5月23日のセッションですが、演奏内容は従来の通りのバード、ガーランド、チェンバース、テイラーに対して、コルトレーンは新たな模索を演奏にぶつけています。3曲が収録され、時間的にはアルバム1枚に足りるものです。しかし3曲ともに本アルバムが発売される1964年8月までお蔵入りでしたので、プレスティッジとしても内容に自信が持てなかったのでしょう。
しかしながらコルトレーンのプレスティッジでの演奏を録音順に聴いてみると、このセッションでのコルトレーンの姿に、成長過程における転換点を感じ、それはそれで貴重なものに思えます。
今日はアルバムとして、作品としてどうなのか、そこらを意識して聴いてみます。
(発売日はウィキペディアからの情報です)
このままで自分は音楽でまた辛い目にまた会うかもしれない、常に高い理想を追い求めたい、でも周りへの感謝は忘れてはならない、そんなことをコルトレーンは思っていたのでは。
そのような思いがメンバーとの温度差をより強くしてしまったこの作品での演奏、成長していく人間が誰もが通って行く道のように感じました。
抽象的な感想なのですが、涙を浮かべながら演奏しているコルトレーンの姿を、私はみたような気がします。