2018年3月9日掲載
Franco Cerri           International Jazz Meeting
Columbia原盤          1961年6月録音

 私はこの作品を、DIWが2009年に復刻したCDで持っております。

 1926年にイタリアで生まれたフランコ・チェリは、最初はギターで活動していましたが、その後にベースに変更し、1950年台にビリー・ホリディやMJQなどとも共演しました。その後はギターとベースの両刀使いで演奏を活動を行なっておりす。ここまでは「ヨーロッパのジャズ・ディスク1800」からの引用です。ウィキペディア英語版からの情報によると、まだご健在のようで、2013年までのレコーディングが確認できました。

 そしてジャズの新譜を扱って40年以上、オリジナル盤の取り扱いでも有名なお店の店主からも情報を頂きました。何でもこの作品は40年の営業を通しても、オリジナル盤は2回ほどしか扱っていないとのことです。チェリのギターはスペインっぽい雰囲気で注目を浴びるものではないとのことです。しかしながらこの作品にはバルネ・ウィランが参加しており、その線で欲しがる方がいらっしゃるそうです。かつては6桁の値段で取引されていた作品とのことです。

20180309

 店主情報の通りのギター演奏で、軽やかにジャズを演奏しましたとの作品です。またバルネの活躍場所は少なく、バルネ好きでオリジナル盤購入した方は所有の喜びを味わっただけでしょう。

 イタリアのジャズが、そしてヨーロッパのジャズが本格的に個性を発揮し始める前の、微笑ましい作品として楽しく聴き終えました。