タイトル名の英単語ですが、あまり使わないものですね。斜めの、遠まわしに、(道筋から)それた、との意味のものです。
さてボビー・ハッチャーソンの本盤ですが、世に紹介されたのは録音から13年経っての、日本での発売でありました。要するにお蔵入りになっていたのを、日本のレコード会社キングが引っ張りだしたものです。ブルー・ノートのハッチャーソンとしては、通常リリースとなった「Stick Up!(4244)」と「Total Eclipse(4291)」の中間の時期の吹き込みであります。
ハービー・ハンコック,アルバート・スティンソン,そしてジョー・チェンバースとの録音です。
この時代を表すような新主流派の演奏であり、特にタイトル曲は熱演であります。タイトル名の意味するところと演奏は結びつきませんでしたが、ハッチャーソンの演奏のドライブ感には聴き惚れます。お蔵入りの理由は分かりませんが、ハンコックの演奏には未消化なものも感じました。この作品が4千番台で世に出ていたら、それなりに名の通った作品になったことでしょう。