新年というのは関係ありませんが、アート・ペッパーの作品を続けて紹介します。
ペッパーの代表作と言えば「ミーツ・ザ・リズム・セクション」となりますが、それは当時のマイルス・クィンテットからガーランド,チェンバース,そしてフィリーが参加したものでした。
それから3年後に吹き込まれた本盤は、この時のマイルス・クィンテットからリズム隊3人を迎えての録音になります。ケリー,チェンバース,そしてジミー・コブがその3人です。ただしトランペットのコンテ・カンドリを加えての演奏になっております。
コンテンポラリー時代のペッパーの人気作品を、今日は聴いてみます。
カンドリとの2管でのエキサイティングな演奏も良いが、ワン・ホーンでの演奏が心に残りました。
最後の2曲。「ダイアン」でのバラッド演奏は、亡くなった女性を想う気持ちが伝わってくるものです。ペッパーと共にケリーのピアノも輝いています。この時期のケリーはマイルスでの活躍と共に、リーダー作では「Kelly At Midnight」を吹き込んだ時期でもあり、彼の絶頂時代だったのでしょう。
続くワン・ホーンのタイトル曲はブルースナンバーで、ペッパーはテナー・サックスを吹いています。
前期ペッパーのブルース・ナンバーも良いものだと感心して聴き終えました。