2008年8月10日掲載
Duke Jordan          First Leader Recording
Vogue原盤              1954年1月録音

 1940年代にはパーカーとの共演など華やかな経歴を持つジョーダンですが、アメリカでは陽の当たらぬピアニストでした。この初リーダー作にしても、録音はNYですが、制作はフランスのレコード会社です。ジーン・ミラー(b)とリー・エイブラムス(d)と吹き込んだこの作品が、アメリカで発売されたのは1970年代に入ってからということも、本国での彼への過小評価を物語っております。

20080810

 影のある演奏スタイルは、アメリカでは受けなかったのでしょうかね。ジャズ界で愛されるジョーダンの名曲『jordu』や『scotch blues』、スタンダードの『just one of those things』や『the can't take that away from me』、そしてパーカーとの共演が有名な『embranceable you』などの演奏で、優雅でいながら強いタッチで哀愁を運んできております。