2008年7月5日掲載
Pat Metheny / Ornette Coleman      Song X
Geffen原盤                                      1985年12月録音

 ジャズを聴き始めて数年が経過し、ジャズについて一端の事を言うようになった時期に発売された作品です。かなりの評判を呼んだ記憶があります。チャーリー・ヘイデン(b),ジャック・ディジョネット(d),デナード・コールマン(per)との録音です。

20080705

 ジャズを聴き始めて随分経ちますが、未だにハーモロディック理論について何も語れません。間違いなく、50年経っても語れないでしょう。で、この作品では、パットがハーモロディック理論に真っ向勝負した作品なのです。でも、その理論を全く語れない人でも、音の交差とぶつかり合いが味わえる内容であります。ここが一流の作品の良さ。パットのギター音にオーネットのアルトの組み合わせも良いのですが、オーネットのバイオリンの方が合っている入る感じ。そんな意味で、『Mob Job』の揺らぎ感が気に入りました。