ラン・バートンと言えば、カークと共演していたピアニストとして、知られているお方。そんなバートンの初リーダー作が、16年前にDIWで制作されたのです。ウォルク・ブッカー(b),ジミー・コブ(d)とのトリオ作品になっております。1934年2月生まれのバートン、この恐らくは最初で最後のリーダー作を吹き込んだのは、58歳の時でした。
思いがけなく軽いタッチの演奏が続きます。軽やかなブルース感覚を楽しむ1枚と言った内容です。そこそこ良い演奏ですが、いろんなピアニストの表情が浮かび、バートンの個性が見えてきません。選曲を含めてセンスの良さを感じるだけに、惜しいところ。