チャーリー・ヘイデンが、大物ミュージュシャン4人と組んだ、デュオ作品集です。その大物とは、キース・ジャレット,オーネット・コールマン,ポール・モアチアン、そしてアリス・コルトレーンです。アリスはある意味で有名な存在ですが大物と呼ぶには躊躇しますし、モチアンは有名度の点か大物というには厳しい存在でしょう。コールマンの存在によって購入した作品です。
ヘイデンが、共演の4人それぞれのイメージを描いた曲を提供し、演奏では微妙な距離感を保ちながら共演相手の個性を引き出している内容です。 内から湧き上がる叙情性のジャレット、啓示を外に発信しようと急ぐコールマンというように、素敵なデュオとなっています。
ハープを弾くアリスの場合は、彼女をヘイデン自身の引き立て役として使っております。ヘイデンの強い個性と、アリスの本来あるべき姿を示してます。
モチアンの場合は、政治的思想を強く織り込んだ演奏になっております。この演奏の存在には首をかしげるのですが、ヘイデンとモチアンの関係の中で、この演奏に何かの必然性があったのでしょう。
ヘイデンに対して、そして共演者4人に対して、いろんな意味でイメージを膨らませながら聴けた1枚です。