2008年4月30日掲載
Ron Carter       The Man with the Base
Milestoen原盤   1985年12月録音

 ベスト盤など滅多に購入しないのですが、ロン・カーターの本盤はCMの影響で購入しました。脇役ならば良い味を出すが、主役となると理屈臭い演奏の印象がありました。しかし、ジャズを聴き始めて間もない1985年暮れのCMでのカーターの演奏に惹かれて、この作品を購入したのです。

 内容はカーターの1970年代半ばからマイルストーン・レーベルに残した演奏からの、ベスト盤。そしてCMで使われた『36414』と『double base』に関しては、新しく吹き込まれた演奏が使われております。発売から既に20年以上経過しており、何のCMであったか忘れておりましたが、解説によればサントリーのホワイトのCMとのことです。

20080430

 サントリーのホワイトと言えば、学生時代から入社後の数年間まで、金のない時代に愛飲していたウィスキーです。台所の床に置いてあるホワイトのデカ瓶を取ろうとして、椎間板ヘルニアになったこともありました。

 さて、本盤。CM2曲はカーター作のもので、出だしから印象に残るキャッチーなものです。15秒勝負のCMに起用されるのに頷けるもの。他の演奏も、同様な曲が多く収められています。ベースの音色と力強さに加えて、気軽に楽しめるキャッチーな雰囲気が漂っている作品です。

 編集意図がはっきりしている、ベスト盤と言えるで