以前に取上げた「In Europe 1963」と同時期のもので、ドン・チェリーとの共演盤であります。発掘盤というか海賊盤であるのも同様です。
「In Europe 1963」と比べて、圧倒的に録音状態が良い。そうすると、このツアーのロリンズとチェリーの状況が見えてくる。不安要素がありながらも、即興性の模索をしているロリンズ。そんなロリンズを横目で見ながら、自分の突っ込み方を懸命に探しているチェリー。そんな二人の様子が『sonny moon for two』を聴いていると、はっきりと目に浮かんできました。