2008年12月4日掲載
Mike LeDonne        On Fire
Savant原盤              2006年5月録音

 マイクがオルガンを弾き、アレキサンダーが参加している作品です。これこそ香港から日本に帰任する準備をしている最中に購入した作品です。帰国後も、実家での仮住まいやらなんやらで、ここへの掲載までに2年以上の歳月が流れてしまいました。そして今、ピアノのマイクにアレキサンダーが加わっている2007年録音の新譜が、私の手元にあります。それは後ほどの掲載として、今日は2006年録音盤の紹介。
 Peter Bernstein(g) と Joe Farnsworth(d) が参加している、NYのスモークでのライブ作品です。

20081204

 テナーがサポートしながらオルガンが熱く語り、逆にオルガンがサポートしながらテナーが疾走していく演奏が、絶え間なく続いて行くライブです。勿論、ドラムの好バッキングがあり、時々ドキッとするギターも魅力的。まさにタイトル通りのライブです。

 豪快にファンキーに『Could it be I'm falling in love』、スリリングに『Spinky』、酒場で終わった恋を未練がましく思っているような『IdleMoments』、週末の穏やかな空気が流れる『At long last love』、心の葛藤を描いている『Prayer for Mary』、嫌な予感を懸命に隠しているような『Bones』、影のあるファンキーで『In the bag』というような展開です。末長く愛せる作品でしょう。

 2006年5月23日と24日のスモークは、この演奏でまさに燃え上っていたのでしょう。