スコット・ラファロとポール・モチアンのトリオで、ピアノ・トリオの1つの頂点を極めたビル・エヴァンスが、そのトリオで残した最後の作品です。ビレッジ・バンガードでのライブは2週間に渡って行われましたが、録音は最終日の日曜だけでした。この日は夕刻からと夜の、2回の演奏が行われ、合計13曲が収録されました。この作品には、6曲収録されています。
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太い音ながら自在に走り回るラファロのベースに乗って、エヴァンスは自分の世界に入り込んでいきます。ある場面では妖艶なピアノが,ラファロが自分の世界に入り込んでいくのをサポートしています。ラファロ作の最初と最後の曲。何気ないながら渋みのあるメロディでの演奏で、そんな二人の最良な瞬間に立ち会えます。