マーク・ホイットフィールドというギタリストの、4作目のリーダー作品を取り上げます。彼の作品はこれしか持っておりませんが、webで調べたところ、現在でもアルバム制作にライブにと、活発な活動を行っております。この作品は、マークが交流を持っていた当時の若手ミュージュシャンが参加しております。
参加している当時の若手ミュージュシャンの中には、ニコラス・ペイントンやブランフォード・マルサリスの2管が含まれていますが、この二人の印象は、一部の曲だけへの参加のため、薄いものになっております。印象に残るのは、ピアノ・トリオをバックにした、リラックスしたブルース演奏であります。多くの歌手やピアニストが取り上げている『ガール・トーク』を、ブルース・フィーリング豊かに、しかし鼻歌風に演奏する軽快さは、なかなかのものです。でも、今回このように聴き直したからといって、その後に発表された彼の作品を聴きたいとは思わない。これは、僕の中に彼の個性が強く残っていないのが理由でしょう。