2008年10月11日掲載
Charlie Haden & Pat Metheny
beyond the Missouri Sky
Verve原盤     1996年録音

 チャーリー・ヘイデンはこの1996年に、ケニー・バロンとのデュオ作品を吹き込み、大きな評価を得ました。そしてこの年に、もう1枚のデュオ作品を吹き込み、多くのジャズ・ファンから喝采を浴びました。メセニーとの共演盤です。

20081011

 ミズーリ州はアメリカ中西部の州であり、ミシシッピ川沿いにある州です。大きな都市はセントルイスとカンザス。ヨーロッパからの移民が多く、ヨーロッパ風な街並みが隠れた観光スポットになっているとのこと。

 本盤で聴ける光景は、のどかな中に郷愁と哀愁が入り混じったもの。メセニーの生ギターとヘイデンの重厚ベースが、そのような光景を13の曲の中で描き出しております。この光景とミズーリの間で結びつく何かがあるのかと思ったのですが、実際に行かなければ分からないことなのでしょう。

 兎に角、この作品から浮かぶ光景は絶品の世界。何でも二人は2003年に、この作品の再現ライブを行ったとのことです。ヨーロッパ限定のツァーだったのですが、日本からそれを聴くためだけにドイツに行った方がいるようです。そこまでこの作品に惚れ込む気持ちは、十分理解出来るものです。