この年の2月までJMのトランペッターだったハバードが去り、新たに加入したのがリー・モーガン。従って、フラー,ショーターとの3管編成。ピアノにはシダー,ベースにワークマンというメンバーです。この作品発表以降もBNからJMの作品は発表されていますが、録音としては今日取上げる盤が最後のものです。
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フラー作の『The Egyptian』,モーガン作の『Calling Miss Khadija』,そしてショーター作の『Mr. Jin』と良い曲、良い演奏が続きます。「破壊出来ない」とのタイトル通りのもの。しかしこの後のJMは、ショーターが抜け、フラーが抜けと、気が付けばこの作品でのメンバーが誰もいない状況になっていきます。長らく天下を取っていた「破壊出来ない」JMの、最後の作品と言えます。