ビル・パーキンスというサックス吹きは、ジャズ・ファンにとって、知ってそうで余り知らないミュージュシャンの一人でしょう。と言うことで、「新・世界ジャズ人名辞典」から、ビル・パーキンスの経歴を紹介します。
1924年カリフォルニアに生まれ、陸軍除隊後にGIの恩恵で音楽を学んでいたり、はたまたラジオ技師の資格を持っていたりするお方。ジャズの世界では、1950年にウディ・ハーマン楽団に参加して注目を集めました。その後はケントン楽団に入ったりしましたが、1954年には再びハーマン楽団。しかしまたケントン楽団に移り、そこで花形奏者として活躍しておりました。1959年1月にケントン楽団を退団後は、ワールド・パシフィック・レコードの技師をしながら、スタジオ・ミュージュシャンとしても活動しておりました。
なかなか訳の分からない活動内容ですが、何の縁なのか名門リバーサイドにリーダー作を吹き込んでいるのです。Victor Feldman(p,vib),John Pisano(g),Red Mitchell(b),そしてLarry Bunker(d)との録音です。因みにパーキンスはこの作品で、テナー&バリトン・サックス,バス・クラ,そしてフルートを吹いております。
映画音楽集のようです。ボサノバ風の味付け。ギターとヴァイブを従えて、ゲッツ風のサックスが流れる内容です。