2007年11月12日掲載
Roland Kirk      Gifts And Messages
JHAS原盤            1964年10月録音

 この時期のカークはマーキュリー・レーベルに、活発な録音を行っておりました。本作品は、そんな中での、イギリスのロニー・スコット・クラブでの演奏を納めたもので、1996年に発掘された音源です。マーキュリーにも同じタイトルのアルバムを残しておりますが、それとは別物。Stan Tracey(p),Rick Laird(b),Allan Ganley(d)との、全11曲78分の演奏です。

20071112

 少しはちゃめちゃを抑えて、思いブルース感の演奏スタイルのカーク。ロンドンのミュージュシャンと、ロンドンの有名クラブで共演することが、その理由か。ここでのカークの演奏は興味深いものの連続であり、この演奏の発掘は非常に意味あるもの。トレイシー以下のロンドン勢の演奏がしっかりと録音されいたならば、一般ジャズ・ファンにも自身を持って勧められる作品です。