恐らくアイラーの作品の中で、最も多くの方に聴かれたものが、本作品でしょう。1962年10月から1970年11月までのレコーディング暦の、中間点にあるのが本作品です。グリニッジ・ヴィレッジでの2回のライブを納めた作品。1966年12月にVillage Vanguardで、1967年2月にVillage Theatreで演奏された中から、それぞれ2曲づつ収録されています。
解説を書いている脇谷氏によれば、真に革新的であったアイラーの最後の作品だとのこと。アイラー、初のメジャー・レーベルへの吹き込みです。
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Village Theatre での『Change has come』の、感情を根こそぎ持っていかれる、壮大な内面の盛り上がりが圧巻。7人の演奏で、オーケストラでの演奏を思わせるスケール感。アイラーの偉大さが詰まった演奏です。