舞台袖でパイプを吸って一休みのドルフィーがジャケットに写っている、第2集であります。フルートで『don't blame me』、アルトで『the way you look tonight』『miss ann』『laura』を演奏しております。バックは、現地ミュージュシャン。
今日はベースの Erik Moseholm を紹介しましょう。と書きながら、いつものように「ヨーロッパのジャズ・ディスク1800」で調べたのですが、載っていない。デンマークの一流どころを揃えている筈なのに、何でだろう。ネットで調べたら、やはりドルフィーへの参加ベース奏者としての記載が、殆どでした。その中にあって、彼の1960年代の作品が最近復刻されたとの情報もありました。HMVのページでは、「ニールス・ペデルセンの次に有名なデンマークのベーシスト」との記載がありました。そんなお方がベースで参加しております。
優雅に『don't blame me』、楽しく飛ばして『the way you look tonight』、疾走するスリル感の『miss ann』、男女の密会が目に浮かぶような『laura』と、素敵な演奏が続いております。1集から3集まで言えることですが、僕にとってのスタンダードの代表的演奏と呼べるものが、ここでのドルフィーの演奏にあるのです。この2集では、『the way you look tonight』と『laura』であります。またこの2集では、ドルフィーのアルトの妖しく艶っぽい音色に、聴き惚れてしまいます。