2006年4月9日掲載
Charlie Parker
The Complete Savoy Studio Sessions
Savoy原盤        1947年録音

1944年9月15日のタイニー・グライムス(g)のリーダー・セッションから、4曲10テイク。

1945年11月26日のパーカーのセッションから、6曲10テイク。これにはマイルスとガレスピーが参加。

1947年5月8日のパーカーのセッションからは、4曲11テイク。マイルスとパウエルが参加。

1947年8月14日のマイルスのセッションからは、4曲8テイク。ピアノにはジョン・ルイスが参加。

1947年12月21日のセッションからは、4曲7テイク。これには、マイルスにデューク・ジョーダンが参加。

1948年9月18日と24日のセッションには、マイルスとジョン・ルイスが参加。8曲21テイクが収録。

 サヴォイ時代のパーカーのスタジオ録音の全てが、CD3枚組に収められてます。

20060409

 バルバドスは、カリブ海、西インド諸島東端の小アンティル諸島の島国であります。現在の人口は27万人で、日本人も7名ほど住んでいるようです。このバルバドスはポルトガルやスペイン,そしてイギリスによる植民地支配を受けてきましたので、奴隷制度の悲しい歴史のある所です。

 このバルバドスを曲名にした、パーカーの作品があります。1948年9月18日のセッションで取上げられている曲ですが、数多いパーカーの曲の中では、目立たない曲と言えるでしょう。その曲調は、明るく長閑な中での幸せそうな生活を感じさせるもの。

 パーカーは、早口でその雰囲気を語っていますが、ゆったりした語り口に感じさせるもの。一方のマイルスは、少ない言葉で多くを語る、その後の彼の特徴は感じられません。まだまだ個性が発揮される前という雰囲気です。

 たまたまこの曲に感心した今回でしたが、聴く度に興味がいろんな曲に移っていくことでしょう。