2006年4月11日掲載
Cannonball Adderley   Things Are Getting Better
Riverside原盤              1958年10月録音

 キャノンボールとは、大食らいの意味のキャニバルからきているものだそうです。正に、キャノンボール・アダレイの体系は、大食らいそのものです。1975年に亡くなったのですが、死因は心臓病とか脳卒中とからしいです。いずれにしても、太り過ぎが遠因なのでしょう。

 さて、キャノンボール・アダレイですが、1955年のデビュー直後は、弟のナットと一緒に活動しておりました。しかし、その活動は順調だったとは言えず、少しの借金も抱えたもよう。コンビを解消して、最初に吹き込まれた作品が、今日取上げるものであります。借金も少しづつですが返していたので、このタイトルになったとか。ミルト・ジャクソン,ウイントン・ケリー,パーシー・ヒース,そしてブレーキーとの演奏であります。

20060411

 無理に頑張ってしまっているようなファンキーさとは違って、自然にでてくるファンキーさであります。タイトル曲での演奏が、まさにそんな感じ。そして、ミルト・ジャクソンのヴァイブが静の役割で、動のアダレイと息が合った演奏をおこなっております。スロー・バラッド『serves me right』での、この二人のバラッド演奏も、この作品での聴き所と言えるでしょう。

 キャノンボール・アダレイの作品は、さほど多く持っておりませんが、このような作品ならば、無条件で買ってしまうでしょう。