2006年3月12日掲載
Andre Villege      Something To Live For
原盤不明         1984年5月録音

 澤野工房の作品を避けだしてから数年経ちますが、知る人ぞ知るフランスの名テナーの作品と聞いて、手を伸ばした作品です。でもこのアンドレ・ヴィレジェさんは、全くの無名と言っても良い方だと思っております。それでも、内容さえ良ければ関係なし。 Herve Sellin(p), Pierre-yves Sorin(b), Richard Portier(d)とのクァルテット編成。デクスターやグリフィン,そしてショーターなどの曲を取り上げている作品です。

20060312

 流行っている炭酸水の泡のように心地よい飛沫を感じる演奏ですが、心地よさだけで終っているような演奏でもあります。特徴が強い曲を並べているのですが、どれも同じに感じてしまう。良く言えばアンドレのカラーで染めたお洒落な作品なのでしょうが、悪く言えば単色しか持ち合わせていなワン・パターンの演奏。もう1枚聴きたいと思わせる方ではありません。