2005年9月2日掲載
Peggy Lee      Sea Shells
Decca原盤     1955年2月録音

 この時代の白人女性歌手は、大きく二つに大別出来るでしょう。女優として舞台や映画で活躍していた方。そして有名な楽団出身、例えばケントン・レディのような場合でしょう。そして顔。女優はお顔立ちが良いのは当然。そして楽団出身の場合でも、何故かそれなりのお顔立ちの方が多いです。やはり見栄えが重要なのでしょう。

 ペギーさんは後者のタイプで、グッドマン楽団出身。僕が言いたいのは、そのお顔立ち。とても美人とは思えないのです。勿論、美人の反対という訳ではないですけどね。ペギーさんが男装したら、その筋の女性から人気が出そうなお顔立ちに思えます。

 そんなペギーさんの有名盤、「貝殻」です。

20050902

 演奏陣は、ハープとハープシコードだけ。この二つの楽器が、静かに優しく伴奏を務めます。ペギーさんのお声は、説得力のあるもの。子供を寝かしつける母親のような歌声です。『グリーン・スリーブス」が始まったが、ペギーさんは登場せず演奏だけ。そう言えば、詩の朗読だけのもありました。ジャズとは言えない作品ですが、妙な存在感があります。しかし次回はどんな状況で聴くのかは、想像がつきません。