1980年代初めに発売され、当時話題を呼んだピアノ・トリオとのことです。1995年にElabeth レーベルから復刻CD発売されたものが、今年に入ってネット通販店DNに入荷し、このコーナーに掲載されることになりました。
ベース(Ray Brown)とドラム(Daniel Humair)は大御所ですね。主役のマルク・エムレさんは1938年ベルギー生まれで、1950年代末からパリで活動していたとか。しかし初リーダー作は1980年と遅いものでありました。全8曲中1曲だけには、グラッペリが参加しております。
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オスカー・ピーターソン系のスイング・ピアノという表現がピッタリの表現。レイ・ブラウンのベースが随所に個性を発揮しているが、それをしっかり受け止める度量がこのピアニには充分備わっている。最後にひっそりと用意されているタイトル曲のくつろぎに、安心感を覚える作品。